今朝新聞を見てる時にふと目に入ったTV欄。
「火垂るの墓」
毎年、この季節には必ず放送されている。
今の時代の子供はこの映画を見てどんな感情を
抱くのだろう。
実際、僕も戦争を知らない世代。
僕の父方の祖父は戦争で亡くなっている。
よく祖母に戦争の話を聞かされた。
祖父に赤紙が来て泣きながら駅まで見送ったこと。
徴兵されてから、2年後ぐらいに京都駅に日本軍を乗せた
汽車が通るとの情報を聞きつけ、人ごみの中、
必死になって汽車から手を振る軍兵の中から祖父を
見つけ出したこと。
祖父と一瞬でも目があい、そして名前を叫んだこと。
当時の戦場だったサイパンから送られてきた何通もの
祖父からの手紙を涙で見えなくなるまで毎日読んでいたこと。
愛するものを戦争で
失った悲しさ。
祖母はそんな辛さを今でもおそらく心のどこかへ
持ったまま、でも元気に生きている。
2年前、サイパンに祖父のお墓があると知り、
祖母が祖父の遺影を抱いた写真を持っていった。
サイパンの海沿いのメインストリートの
横に日陰でひっそりと日本人墓地があり、
僕の祖父のお墓があった。
その墓石の下へその写真をそっと入れておいた。
88歳になったその姿を見て、祖父はびっくりしただろう。
でも愛情は今でも変わらないですよ、おじいちゃん。
そんな想いでその場をあとにした。
今こうして僕がいるのは祖父がいて、祖母がいてくれたから。
祖母が生きている間はまた沢山の話をしたいと思う。
ちなみにいまだ京都の嵯峨野にある僕のうどん屋で
現役バリバリに働いています☆
では皆さんも、
ラブ&Wピースで行きましょう。