2007年9月21日金曜日

戦争が教えてくれるもの

今朝新聞を見てる時にふと目に入ったTV欄。

「火垂るの墓」

毎年、この季節には必ず放送されている。
今の時代の子供はこの映画を見てどんな感情を
抱くのだろう。

実際、僕も戦争を知らない世代。

僕の父方の祖父は戦争で亡くなっている。
よく祖母に戦争の話を聞かされた。

祖父に赤紙が来て泣きながら駅まで見送ったこと。

徴兵されてから、2年後ぐらいに京都駅に日本軍を乗せた
汽車が通るとの情報を聞きつけ、人ごみの中、
必死になって汽車から手を振る軍兵の中から祖父を
見つけ出したこと。

祖父と一瞬でも目があい、そして名前を叫んだこと。

当時の戦場だったサイパンから送られてきた何通もの
祖父からの手紙を涙で見えなくなるまで毎日読んでいたこと。

愛するものを戦争で
失った悲しさ。

祖母はそんな辛さを今でもおそらく心のどこかへ
持ったまま、でも元気に生きている。

2年前、サイパンに祖父のお墓があると知り、
祖母が祖父の遺影を抱いた写真を持っていった。

サイパンの海沿いのメインストリートの
横に日陰でひっそりと日本人墓地があり、
僕の祖父のお墓があった。

その墓石の下へその写真をそっと入れておいた。
88歳になったその姿を見て、祖父はびっくりしただろう。

でも愛情は今でも変わらないですよ、おじいちゃん。
そんな想いでその場をあとにした。

今こうして僕がいるのは祖父がいて、祖母がいてくれたから。
祖母が生きている間はまた沢山の話をしたいと思う。

ちなみにいまだ京都の嵯峨野にある僕のうどん屋で
現役バリバリに働いています☆

では皆さんも、
ラブ&Wピースで行きましょう。