2013年9月16日月曜日

ありがとう。


2013年9月13日の金曜日。
祖母が他界しました。
93歳の大往生でした。

ちょうど東京に向かっていた8時頃に
亡くなったと父から連絡を受けたのですが、
なかなか帰れずに京都に戻ってきたのは23時前。

実家にある祖母の部屋に入ると
まるで眠るかのように、
布団の上で目を閉じている姿がありました。

今でも「おばあ」と声をかければ、
いつもの調子で「なんやー。やす。」と
声をかけてくれそうで

お通夜、告別式と終えた帰りの車で
色々なことが思い浮んできました。

祖母は祖父が結婚して本当に間もない頃に
太平洋戦争へ出征し、そのままサイパンで戦死。

そこから女手ひとつで父を育て上げ、
そして実家の商売を切盛りしてきた人です。

負けん気が強く、「なにくそ」の精神で、
人生を力強く駆け抜けていった祖母。

家族はもちろん、
お客様にも愛され続けた生涯。

僕も祖母が大好きでした。

いつも愛用している前掛けからは
まるでドラえもんのポケットのように
何でも好きなものが出てきました。

よく出てきたのは、小さなチョコと
お菓子が沢山買える小銭でした。

大学生の頃、大事な試合の前に
頭を丸めてもらうのは祖母の仕事。
バリカンで上手に刈ってもらいました。

高校や大学の同期を実家に連れて行くと、
食べれないくらいの量のご飯を母と一緒に
嬉しそうにつくってくれていました。

戦争を知らない孫の僕たちに、
当時の様子や祖父の話を沢山聞かせてくれました。

2012年に南草津勤務になってからは、
実家に帰る機会も増えたことも
今となっては良かったと思っています。

最後にひ孫のトウコと5年間過ごせたこと、
またこの夏に誕生したシュウコの誕生を
喜んでもらえたことが最後の祖母孝行に
なったことも本当に良かったと思っています。

父も告別式の挨拶で言っていましたが、
今頃は70年前に少ししか送れなかった
新婚生活を天国で満喫していることでしょうね。

これまで本当にありがとう。おばあ。
祖父とゆっくりと過ごしてください。

そして、これからも天国で見守っていてください。

あなたが戦後、挫けそうになっても
常に前を向いて力強くあゆんだ人生に
負けないように「なにくそ」の精神で日々生きていきます。